予備試験とか

30歳までに弁護士になって岐阜帰還することを目指しています。地方自治、法と言語に興味があります。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3.抽象的事実の錯誤、共謀共同正犯

Bの罪責(4,6) Bは10月10日夜、殺意をもって、Xを狙い拳銃の引き金を引いたが、Xを死亡させなかった(4)。そこで、殺人未遂罪が成立するかが問題となる。 違法性の本質は結果無価値にあるから、殺人の実行の着手があったといえるかは、行為時に存在したすべて…

6.正当防衛、過剰防衛

Aの罪責 殺人罪、殺人未遂罪 Yに死亡の結果が生じたから、まず、Aの行為が殺人罪に該当するかが問題となる。しかし、Aが特殊警棒でYの頭部を強打した行為とYの死亡との因果関係は明らかでないから、殺人罪に該当しない。そこで殺人未遂罪が成立するかが問題…

1.不真正不作為犯、不作為犯と共犯

Aの罪責 Vに死の結果が生じているから、Aに殺人罪が成立するかが問題となる。 Vが転倒してから午後6時30分までに119番通報をしなかった不作為が殺人罪の実行行為に当たるか*1。殺人罪の実行行為というには、刑法上の作為義務に違反したことと作為を強制する…