予備試験とか

30歳までに弁護士になって岐阜帰還することを目指しています。地方自治、法と言語に興味があります。

2017-01-01から1年間の記事一覧

不法行為法の基本書を買った

とりあえず、中古が格安で売っていた澤井裕『テキストブック事務管理・不当利得・不法行為 3版』を買いました。はじめから担保物権と不法行為は基本書を買うと決めていたのですが、どれを買うべきか全く知識がないので戸惑っていました。 明らかによく引用され…

Ⅰ-9

(1) Yは本件請負工事を予定された最後の工程まで一応終了し、目的物である住宅甲を完成させているが、住宅甲が本件請負契約の内容に適合しないのであれば、XはYに対して債務不履行を理由として追完の請求、損害賠償請求及び解除をすることができる。そこで、…

Ⅰ-7

(1)(a) Xは、Zが過失によりO-157の付着した生のサラダを提供した行為により、Gが生命を侵害され、死亡までの医療費、生きていたら得られた逸失利益及び死亡する苦痛の損害が生じたことと損害額を主張立証して、Gから相続した損害賠償請求権を行使する。また…

Ⅰ-6

(1)(a) Xは、Yから2億円でロイド船級規格の試験・検査を受けて合格した乙を買ったことと、Yが代金を4億円に値上げすることを要求しており乙を市場から調達して引渡す債務の履行を確定的に拒絶する意思を示していると認められることと、これと因果関係のある…

Ⅰ-4

(1)(a)(ア) Xは、500万円で冷凍近江牛1トンを買ったことを主張立証して、Yに対して引渡しを請求する。代金額がいくらかは本件の争点ではないが、代金は売買契約の要素(民法555条)だから代金額も主張すべきである。なお、条件や期限は、停止条件であれば契約…

Ⅱ-3

(1) ブロックダイアグラムをつくって終わりの問題ですね。 (2) 民法194条に基づく代償請求の期待権及び代償の提供があるまでの使用収益権が侵害されたと主張して、不法行為に基づく損害賠償請求をする。期待権侵害の事例なので、侵害行為の悪性(故意)を指摘…

Ⅲ-1

(1)(a)(ア) XはYに対して、金銭消費貸借契約(民法587条)にもとづく貸金返還請求をする。 2005年2月8日、XがYに200万円交付したことに争いはない。また、Xの言い分によれば、2月7日に「200万円貸してくれないか」とYに頼まれ、Xが「200万円くらいなら貸してや…

Ⅰ-3

普通預金口座aの普通預金契約の当事者は、保険代理店Aと信用組合Yである。口座の名義が「X代理店A」とされているだけではXを本人とする代理人による顕名があったとは認められない。そうすると、預金債権甲の債権者は普通預金契約の当事者であるAであると解さ…

Ⅰ-2

(1)(a) XのYに対する甲の所有権に基づく物権的返還請求権。 ①甲のX所有。・甲所有権の登記名義人はYでありYの甲所有権が事実上推定されるが、Aに甲所有権の処分を授権したことはないから、事実上の推定が覆され、甲の登記の権利部で前主とされるXが真実の所…

Ⅰ-1

Yの担当者Aは、会社法14条により当然に本件売買契約の代理権を有する。民法101条1項により、法人Yの故意、重過失その他の主観は原則として担当者Aが判断基準となる。しかし、民法101条1項と2項(改正民法では3項)をあわせた全体の趣旨は、意思表示をすること…

Ⅱ-2

(1)(a) ①Xの甲土地所有 ・Xは甲土地所有権の登記名義人である。 ②甲土地をZ所有の乙建物により占拠している。 ①②により、物権的返還請求権として、Zに対して乙建物を収去して甲土地を明渡すことを求める。 Zは①に反論してして登記による事実上の推定を覆すこ…

Ⅱ-1

(1)(a) ①Xが所有権を取得するまでの所有権の来歴を主張立証する。 ・甲土地はもともとAが所有していた。 ・2003年7月7日A所有の甲土地をBが買い取る旨の契約を締結しこのときBに所有権が移転した(民法176条。そうでないとしても同日の引渡し又は所有権移転登…

潮見『民法(全)』を一通り読んだ

読みました。 例えば、砂山晃一「与信取引法」みずほホールディングスほか『金融法講義』で言及されているような判例はあまり言及されていないですが、そのおかげで読みやすいのかもしれません。 そろそろ民訴を頑張ります。

潮見『民法(全)』を買った

買いました。 この本がしている論点の取捨選択を信頼しつつ勉強していこうと思います。 ただ、記述がなかったり薄かったりする論点もけっこうあるので、『民法(全)』に記述がないことを『民法(全)』の関連する事項のページ数で検索できるようにまとめていこ…

民法の基本書が理解できない

理解できません。 とりあえず、民法の論証パターンを順に暗記しながら、簡潔的確な記述に期待して、山野目『不動産登記法概論』、高須『民法から考える民事執行法・民事保全法』、滝井『逐条解説工事請負契約約款』、有斐閣アルマ『保険法』、南博方『環境法…

会社法とかの勉強

今日は広瀬『財務会計』とリークエ会社法を(飽きたら入れ替えながら)読む日にしました。 会社法はぜんぜんやっていないので不安です。

民事の調査官解説

民法と民訴の調査官解説を読みます。 民法はリンク先のサイトでお勧めされていたものから、家族法と論証パターンがある判例を除いた以下の調査官解説。『民法総合事例演習』の必読判例・参考判例にも含まれています。 http://odenya2.hatenadiary.jp/entry/2…

民法のコツを知りたい。。。

最近は民法と民訴を勉強しています。ぜんぜん民法が得意にならないので、民訴を頑張って自然に民法も得意になることに期待します。民法の論証パターンの載ってる本も買ってみました。 あとは、刑法各論の勉強もしています。各犯罪の裁判例や論文を読んで分か…

刑法各論で難しいのは

刑法各論で難しいのは、財産犯というのが評判ですが、井田『入門刑法学』の整理された内容に、勉強したことをどんどんつぎ足していけばなんとかなる気がします。放火罪も司法試験レベルならそんなに難しくない感じがします。それよりも、文書偽造罪がよく分…

笠井前田編『ケースブック刑法』をひとりで読む

笠井前田編の『ケースブック刑法』の各論部分を読んでいます。 ロースクールのシラバスや、その他のネットの情報などをみてこの本を選択しました。 ひとりでやるのはきついですが、仕方ないですね。 終わったら、『基本刑法』の各論の出版社のページにあがっ…

久々に論文を読む

久しぶりに論文を読んでいます。 昨日は、宮崎古稀に収録されている行政法の論文をけっこう読みました。小早川古稀もそのうち読みたいです。 今日は、後藤昭『捜査法の論理』を読んでいます。 刑訴は学部生時代使っていた百選を捨ててしまったのが痛い。。。

民訴ねむい

結局、『民事訴訟第一審手続の解説』に書いてあることと、「(訴訟行為の)私法法規不適用の原則」と「親実体権的解釈」っていう言葉しか思い出せません。 民訴が分からなすぎて眠いです。徹夜してなんとかします。

民訴をはじめる

民訴の勉強をはじめました。 学部生のころ法曹会『民事訴訟第一審手続の解説』を主な教材にした授業を受けたり、行政事件訴訟法の勉強をしながら、基本書などをつまみ食いで読んだ程度です。 基本書は長谷部由起子『民事訴訟法』ですが、 高橋宏志『民事訴訟…

西希代子「7.血は水よりもうすい」を読んで

『民法演習ノートⅢ』を読みました。 http://asapbooks.doorblog.jp/archives/19226501.html の書評にしたがい、編者でない著者4名の解説をしっかり読みこみ、気にいった答案は繰り返し読むためにコピーしました。 さて、代理母などの問題を論じた西希代子「…

民法をはじめた

民法の勉強をはじめます。 学部生のころからの知識としては、『タクティクスアドバンス民法』を新旧の条文付きの民法をみながら2周しただけです。 演習書は、 ・『民法総合事例演習』(回答案は 自主ゼミ2017夏 と http://hondarin.ojaru.jp/sub6.htmを参考に…

『事例から刑法を考える3版』の島田担当章を読みました。

解いたというより、読みました。 あとは、答案例での各罪の構成要件(とその故意)への当てはめの仕方(論証パターン?)を抜き出してメモする作業と、本文中で読むように勧められている各論の裁判例を読む作業をして終わりにしたいと思います。 疲れたので。。。…

重点的に学習すべき憲法上の権利

現在最高裁判事の山本庸幸2013『実務立法演習』p.17には、立法の実務上「個人の尊重(第一三条)、法の下の平等(第一四条)、表現の自由(第二一条)、財産権の保障(第二九条)、適正手続(第三一条)などが検討の俎上に上がることが多い。もちろん、その法律の守備…

刑法各論から試験勉強をはじめる

職を失って4月まで暇な予定なので、予備試験の勉強をします。 なにから勉強しはじめようか迷いましたが、なんとなく刑法から勉強することにしました。 刑法でも刑法総論のような高尚なはなしは苦手(『基本刑法』で済ませるつもり)なので、刑法各論からはじ…

法規命令の法的統制

根拠 憲法41条、73条6号:憲法41条は戦前の学説の影響を受けて、侵害留保説をとりいれた解釈がされている。 罰則について憲法73条6号ただし書、罪刑法定主義:「特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない」(罪刑法定主義について…

行政法規をとりあえず読む方法

ある法律を読むときであって、概説書や資格試験の対策本、官公庁のウェブページ上の概説と違う順序で条文を読むときや、これらの本が手許にないときに使える読み方です。 目次をみると、第一章が総則で、1条と2条を含みます。 1条は「この法律は、~し、もっ…